








梅雨の前に
六月十三日 龍山
ヘラハギ山の手前に、岩鏡が咲き残っていた。もう一週早ければ、岩場に細々と連なる様にも間に合うたのかも知れない。
清麗とした稚児百合に歩みを緩めて熊野岳を望む。越戸に下りる方は茂りすぎて、見なかった事にした。
うわ見ずの白い桜が賽の河原に揺れる。年中傍を通っていても、花が無ければ気付いても遣れぬのが情けない。
雪形の陰陽を鮮やかに顕す鳥海山、それは天気が日毎に崩れてゆく兆しだとか。大朝日に細い雲がたなびく
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2025-06-18
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TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
