





高湯まわり
八月十九日 龍山
前滝からヘラハギの分岐へ攀じり、先月の様な藪漕ぎを覚悟して越戸の方へ下りたら、既に刈り払いが済んでいた。開けて気付くは道の辺に群れる山母子。
枯れ沢に滲み出す水は、半ば苔生した岩や朽ちた木を伝うて落ちてゆく。流れを辿り過ぎて短靴を水没させぬよう、踏む先を選ぶに目が泳ぐ。
ひと度離れた沢は後ほど、巨大な堰堤を擁する谷となる。誰彼の気配は無いものの、処々に笹叢を杖で打つ。揺れる小花は、ぬすびと萩と呼ぶとか
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前滝---コエド---上ノ台---烏帽子岩---龍山---大姥神
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涼しげな風がゲレンデを横切り、羊羹にチーズを重ねてかじり付く、近々迫る健診も何処吹く風の豪奢ぶり。
稼働するスカイケーブルは、長いこと見ていない。コナイダ動イテイタネと、あやふやな話を耳にするだけ。
さて帰ろうかと相当重くなった腰を上げたは良いが、ひと山越えねば帰られず、烏帽子岩へ向かう深林に入る。
道は細かくツヅラに折れて、時々ごく幽かな風と擦れ違う。三角点に西風。ぐみの木の傍で三か四羽の黄揚羽が遊ぶ
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2025-08-21
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TOM
ぽんとけりゃにゃんとなくよーいよい
